Ambivalent Wanderer

脳科学(認知科学)、ロボット、現代美術。興味があること、考えたことについて細々と書いています。

てんかんを検知するウェアラブルデバイスについて

こんにちは、Mikenerianです。


今回は、以下の記事を紹介します。
www.empatica.com





簡単に言うと、てんかんを検出できるデバイスです。

最近話題のウェアラブル技術を用いて、障がい者の支援をしているという点でトレンディではないかと思います。


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embraceについて


てんかんまたは発作は、脳神経の異常によって引き起こされる現象で、それに伴って様々な支障をきたす場合があります。


詳しくは色々なページに書いてあるので割愛しますが、
現状この疾患の問題は、いつてんかんが起こるのか分からないことです。


もちろんある程度の予測はできますが、個人差もあるため、常に気を配る必要があります。




しかしこのembraceを使えば、心拍や加速度センサーによる動き検出によって、てんかんの発生をリアルタイムで通知してくれます!


そのため、てんかんが発生したとき、介助者の方が迅速に対処を施すことができます。

その結果転倒などの二次災害予防にも役立つため、非常に革新的なデバイスだと思います。


これを発売しているEmpaticaはアメリカのベンチャー?企業のようですが、各分野のエキスパートが集結し、研究と開発を直結させている点がとても素晴らしいと思います。




日本でも買えるのか?

Can Embrace be shipped to my country? – Empatica Support

公式サイトによると、日本でも購入は可能なようです。

ただ税金などは対応していないとのことなので、海外発送などの手続きが必要なようです。

またデバイスと連動したアプリをスマートフォン上にダウンロードすることで使用できます。


また公式ではないですが以下のような販売ルートもあるようです。
Embrace|てんかん持ちの方をサポートするウェアラブルデバイス - ガジェットの購入なら海外通販のRAKUNEW(ラクニュー)




他の似たような製品について

個人的には、本製品に付属している生活習慣管理機能が素晴らしいと思います。

これにより、てんかんがいつ起こるのか、その傾向を明らかにすることができます。

また価格も249USD(2018年2月時点)と、他のウェアラブルバイスと同レベルです。

私が調べた限りで、類似のアプリは以下のようなものがありました。



Epi-Care Mobileなど

www.epilepsyalarms.co.uk


イギリスの企業が、てんかんに関連し様々な製品を販売していました。

簡易脳波計、モニター、マットなどがあります。
Products Archive - Epilepsy Alarms



日本では…

熊本大と京都大で研究が進んでいるようです。

1分前予測の製品が実現すれば、爆発的普及も考えられるのでは…?

てんかん発作 1分前に予知 :日本経済新聞

熊本大、心拍数でてんかん発作の予知に成功 - ウェアラブルデバイス開発へ | マイナビニュース